顧客ターゲッティングとソリューション

ステップ1.自社製品のポジショニングを顧客視点で考え、
未来顧客層(ターゲット市場)を考える

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1.既存製品(対象製品)による既存市場の新規開拓(事例の横展開)

「既存製品/既存市場開拓(事例の横展開)」を先ず立ち上げなければなりません。既存製品が売れている主な顧客層の導入事例を整理すし、既存製品で売れそうな新顧客層は想定します。

社長は販売が振るわない原因を”営業マンが弱い”からと考えがちです。しかし、原因は他にもあります。営業マンのスキルアップだけで売れる会社は営業体制ができている会社だからです。    

 

2.既存製品(対象製品)による新市場の顧客開拓(事例を応用した横展開)

「既存製品/新市場開拓(事例を応用した横展開)」を次に立ち上げなければなりません。既存製品が売れている主な顧客層の導入事例を整理すし、導入事例を応用すれば既存製品で売れそうな新顧客層は想定します。

初めての市場開発ですから、ターゲット市場を得意とするパートナー(代理店)に販売してもらうことも一考です。しかし、その場合でも最初は独自に提案営業しながら顧客を開拓する必要があります。   

 

3.既存製品の応用製品(ソリューション)による既存市場&新市場開拓

「応用製品/既存市場&新市場」の開拓は製品の切り口(見せ方)を変えたり、他の製品と組み合わせたりして、新たな市場を開拓します。企画提案営業力が必要です。

既存顧客層に対して、既存製品の応用で売れそうなソリューション(新製品)はできないか?既存製品の応用で売れそうな新規市場はどこか?を模索しながら、市場開拓するのです。

 

4.技術を活用した新製品開発による市場開拓

「新製品開発/既存・新市場開拓」は売れるか売れないかわからない製品を新規に開発するわけですから、リスクが大きく、投資には慎重な吟味が必要です。 

 

 

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ステップ2.自社製品のセールスポイントが
顧客ニーズにフィットする顧客層を見つける

競合と差別化された強みがあるか?

自社製品で顧客の悩みを解決できるだろう顧客層(未来の顧客層)と悩みを解決できると思われる自社製品のセールスポイントを考えます。
自社製品のセールスポイント(特徴)は「競合と差別化された強み」であることがポイントです。

 

右図顧客層悩みAがニーズにフィットした顧客層

右図は顧客の悩みの度合(顧客悩みレベル)に対して、自社製品でその顧客の悩みを解決できる差別化された特徴(強み)の度合(自社製品顧客悩み解決レベル)を表したものです。

右図の場合は自社製品は悩みA顧客層に一番有効で、悩みC顧客層には有効ではありません。悩みB顧客層にはそれなりに有効ですが、顧客悩みレベル大で競合との差別化が認められれば勝機があります。自社製品を求められる顧客は悩みA顧客層(オレンジ色)の四角い点線で囲われた顧客層です。競合と差別化された自社製品のセールスポイント(強み)が求められる顧客層になります。

ステップ3.想定した未来顧客層をターゲットにした
自社製品の提案資料を作成する

1.ターゲット市場のニーズに合った販促資料を準備する必要があります。  

漁に準備なしで出かけても魚は採れません。腕利きの漁師は漁に出る前に入念な準備をします。当たり前ですが、行く漁に合った仕掛けを準備します。
漁に行くのと同じで市場開発をする為にはまず、ターゲット市場のニーズに合った販促資料を準備する必要があります。

 

2.販促資料は効果を訴えることがポイントです。

以前、新製品の販売する為に商品カタログを作りたいと申し上げたら、「何故いるのか?何台売れるんのか?カタログは必要なのか?」と言われ唖然としたことがあります。

これは極端な例ですが、自社製品の機能説明や製品を開発した先進的技術を一生懸命に説明をされる社長が多いです。しかし、市場開拓で必要なのは「顧客の悩みを解決できるポイントは何か?」「顧客にとって何がメリットがあるか?」など顧客が必要としている効果が重要で、機能ではありません。提案資料は必須ですし、且つ顧客視点で作らなければなりません!

 

Step4.モデルユーザーを開拓、受注方程式とビジネスモデルを考える

1.第1号ユーザを先ず見つける。

自社商品のセールスポイントで、顧客の悩みを解決することができると想定した顧客層から先ず1号ユーザーを見つけることから始まります。その顧客層に3社導入してもらうことがポイントです。

もし、他社にない商品サービスであれば、標準的な導入事例となり、市場を席捲できる可能性があります。

 

ところで、やり方として顧客の開拓は今まで培ってきた人脈を駆使するのも一考です。金融機関、株主、会計事務所、知人に会社紹介のお願いをするのも良いと思います。その場合、「どこか良い会社を紹介してほしい」でなく、「具体的に〇〇会社を紹介してほしい」とお願いすべきです。

 

2.顧客層に対応した商品の売り方を開発する。

ターゲットの顧客層の悩み(ニーズ)に応える、自社商品のセールスポイント、競合との差別化、価格等を明確にして、営業マンが顧客に説明できるような受注の方程式を確立する。

 

3.仕組みを開発する。
例えば販売パートナー戦略、OEM戦略、特定業界等とのビジネスアライアンス、或いは新たなビジネスモデルを検討し仕組み開発を模索する。

尚、注意しなければならないのは実践マーケティングフェーズでは営業マンを採用してはいけません。何故なら、営業マンが活躍できるようにするには準備が必要です。

① 顧客(ターゲット市場)を明確にし、②商品の売り方を教育し、③事例を準備し、④販促ツール用意する必要があります。更には⑤同行営業、⑥集客プロモー ション等の営業支援体制がなければ期待通りの成果は望めません。無駄な時間と間違った販促コストを使い、結果として事業の成功確率が大きく下がります。

 

ステップ5.営業展開の準備をする

.販売計画を作る。

自社製品販売の販売計画を作ることが重要です。事業戦略、ビジネスモデル、売上計画(販売計画)、販売体制、販売施策、商品戦略、製造開発コスト、販売製品の原価計算、販売管理費、販促計画、資金計画等‥を検討しながら販売計画を作ります。

 

2.営業用の販促資料の準備をする。

チラシ、詳細カタログ、技術説明書、事例/活用シーン、プレゼン資料、価格表、デモ環境、サンプル、WEBサイト、営業マン教育資料等‥必要に応じて準備する必要があります。

 

3.セールスリード獲得方法(プロモーション活動)の検討をする。等‥

集客WEB、広告、イベント、セミナー・、人脈活用等を検討準備する。(右図ご参照)

次の段階で本格的な営業活動に入っていきます。製品ができたから直ぐに売りに行くのですが、戦略ビジネスモデルとを念頭に、売りに行きながら、営業活動の準備するのです。

このような流れで営業活動の準備をしますが、営業の行動しなければ意味はありません。

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